2011年05月02日

レビュー:半分の月がのぼる空

名作ライトノベルイッキ読み敢行します。
GWは暇なので、ラノベの名作と言われるシリーズ物をイッキ読みして感想を書いていきます。

第一弾は半分の月がのぼる空です。マンガ化、ドラマCD化、アニメ化、実写化などメディアミクスの頂点を極めた本ですね。2003年〜2006年にかけて全8巻(本編6巻、短篇集2巻)が発行されています。
また、近年ではハードカバー化もされていて、ライトノベル作家から普通の作家になっています。
元々氏の作品はあまり読む気がなかったのですが、たまたま電撃文庫マガジンで彼のコラムを目にして読んでみる気になりました。
本自体は、BOOKOFFやamazonn使えば安く集められますし、ヤフオクでも8冊セットで送料含めて2,000円前後で調達することも可能です。

物語は拡張型心筋症(心臓移植以外に助かる道が無い)を患った少女とA型肝炎(こっちは治る)で入院した少年が病院で出会って恋愛をするストーリーです。
そこに、同じ病で奥さんを亡くした敏腕若手医師、夫を同じ病で亡くした少女の母親、元ヤンキーの看護師、少年の友人が絡みあっていく物語です。本編は6巻までありますが、一番読み応えがあったのが4巻、5巻ですね。3巻で心臓の手術を終えた少女(里香)と少年がこれからの未来をどう過ごすかを決めていく過程がカッチリ書かれていて、それと対比するように医者(夏目)の過去が描かれているというところが非常に物語に入りやすかったです。
また、このシリーズの一番良いところは心臓病を患ったヒロインが最後まで死なないというところでしょうか?重度の心臓病で生き続けるということはいつ爆破するかわからない爆弾を抱えたまま生活をしていくということであり、本文中では5〜10年しか生存できないだろうと示唆されています。主人公の少年が20代を少女中心の生活になり、30代前にはその少女がいなくなってしまうということがはっきりと書かれています。
作中にや最後に死んでしまった場合はきれいな二人の思い出で物語を完結させることが出来ますが、その先までを作品中に考えさせる展開を用意しているところですね。
簡単にいえばCLANNAD AFTER STORYを考えながらCLANNADの物語をすすめるって感じでしょうか?
この手の話で病気のヒロインが病気のまま生き続けるというごく当たり前の現実のこととが書かれている書籍は少なかったかと思います。
ライトノベルとしては派手なクライマックスやドロドロの恋愛シーンなどもなく、飄々と物語は進んでいきます。その物語の流れも非常にスマートで計算しつくされていると思われるシリーズでした。

なお、私が一番好きなシーンは7,8巻の短編に入れられている高校の文化祭での劇のシーンですね。
二人が本当に幸せに結ばれる、今後の苦難を二人で乗り越えていってくれると確信できた作品でした。

細かいストーリーは省きますが是非お時間のある時にでもまとめ読みでもしてみたらいかがでしょうか?
評価:☆☆☆☆☆(5点満点中5点)

追伸:アニメ、ドラマは後追いで見なくてもOKです。腹立ってきますね(特に実写は)




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posted by とも at 18:52 | Comment(0) | レビュー:橋本紡 | 更新情報をチェックする
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