2011年05月22日

レビュー:雨の日のアイリス

続いて雨の日アイリスのレビューです。そもそも購入する気はなかったのですが、某2chで好評価だったので、購入してみました。

内容紹介:電撃文庫サイトより:
それは──ある雨の日の記録。
降り続ける雨の下での、出会いと別れの記憶。
 ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士の元にいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。これは彼女の精神回路(マインド・サーキット)から取り出したデータを再構築した情報──彼女が見、聴き、感じたことの……そして願っていたことの、全てである。
 第17回電撃小説大賞4次選考作。心に響く機械仕掛けの物語を、あなたに。


ストーリー紹介:ロボットが普通に生活している時代の話。ロボット研究者のアンヴレラ博士のもとでメイドロボットとして働いているアイリスが主人公。
アンブレラはアイリスを事故で無くした妹に似せて作ったと言っていたが、実はアイリスは金持ちの家で金をかけて作られた愛玩用(性的な表現はなく、虐待を受けたという記載はあった)のロボットだった。何の因果かわかないが、逃げ出したアイリスを保護したのが3年前。ちょうど妹を交通事故(実はロボットの暴走に巻き込まれた)で妹が死亡したタイミングでなんとなく妹に似ていた(アイリスに「おねーちゃん」と言われたから?)ので保護した。その後3年間は過去の記憶を消して、アイリスとアンヴレラは楽しく主従関係を築いていた。この世界が永遠につづくかのごとく。。。。
ところが、博士は研究中にロボットの暴走に巻き込まれて死亡してしまう。
アイリスはロボット管理局に回収されてしまう。そこで引き取り手の居ないロボットとしてスクラップ処理になることになったが、メイン回路だけ転売されて工場用のロボットへと移植されてしまった。
工場用のロボットとなったアイリスは来る日も来る日もスクラップ場で黙々と作業をするロボットの一員となった。そんなロボットたちの中で不思議な二人のロボットとがいた。人形ロボットのリリスと元兵器ロボットのボルコフだった。二人は仲良しで、夜中にふたりだけ起きて読書会(でも二人は文字が読めなかった)を開催しているとのこと。二人に興味を持ったアイリスはリリスに声を掛けられて読書会に参加することに。アイリスは字が読めたので二人に読んで聞かせることに。とこが、だんだんと視力が悪くなってしまい読むことが困難になってきてしまったアイリス。
と、そんなおり、このスクラップ場が閉鎖されることに。大半のロボットは次の現場に回されるが、一部のロボットが廃棄処分となることに。そんな現実を目の当たりにした3人は脱走することを決意。
そもそもロボットは安全装置があり、人間の命令には従わなければならい。リリスは自分の安全回路を外してしまっていた。そこで、アイリスの安全回路も外し一緒に逃げ出すことに(ボルコフは兵器なので安全回路を外すことが出来ないので、電源を切って強制的に運びだす算段)。ところが、アイリスは自分達だけで逃げ出すのではなくロボットみんなで抜けだそうと考える。
そして、スクラップになって行く仲間が出だして、脱走計画が発動される。なんとか逃げ出した3人だがそれぞれ負傷を負ってしまう。追ってに追いつかれた中ボルコフの安全回路が壊れ、兵器として覚醒し二人を救い出す。ところが、それが軍隊の出動事態まで引き起こしてしまい、ボルコフは二人を逃がすために犠牲になる。負傷を負った二人であったなんとか逃げ出すことに成功する。ところが、リリスはバッテリもなくメイン回路に近い部分に損傷を負ってしまいこれ以上動けなくなる。リリスは大事にとっていたお金をアイリスに託して町の修理工場に行くようにすすめる。リリスが動かなくなってしまったのを確認してアイリスは町の工場までなんとか辿り着くがそこは既にロボットの暴走のため取り壊されてしまった。
傷心のアイリスは最後に町の公園の噴水の中にある像に辿り着いてそこでバッテリ切れとなってしまう。
そんなアイリスをアンヴレラ博士の助手だった人が探し出してアイリスを元の姿に戻してあげる。助手はアンヴレラ博士の遺言を読んでアイリスを復活させようと色々な方面をかけずり回ったとのこと。
復活したアイリスはアンヴレラ博士の遺書を読んで事実を知り、これからはロボットのためになることをすると心に誓う。リリスは捨てられたままになっていたので回収してこれも助手に頼んで復活させた。

感想:☆☆☆☆(5点満点中4点)
ストーリーは読んでいて非常に面白かった。一気に読めるくらいのものでした。何故この作品が電撃大賞の審査員奨励賞なのかは判りません。大賞レベルでもよかったのではないでしょうか?
(作者は他のレーベルでデビューしていたので新人ではなかったのも影響しているのかもしれませんが・・・)
ただ、世界観がいまいち判りません。ロボットが出ているのに町は中世ヨーロッパ風のにおいがしますし、車はあるし、映画館もある。戦争が未だにあったりなど物語の世界が具体的にイメージできないところがマイナスポイントです。
ただ、それを上回るキャラクタの描写。作中に出てくるおはなしの透明感などは非常に良いものであると思います。
作者の過去の作品は読んだことないのですが、このような文章を書き続けていただきたいですね。
アイリスがすこしずつ成長性していくストーリーを今後も読んでみたいので続刊がでたら購入します。
(ただ、なんとなく旅に出よう。滅び行く世界の果てまでと同じように続刊は出なさそうな予感が・・・・・)
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posted by とも at 16:44 | Comment(0) | レビュー:松山剛 | 更新情報をチェックする
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